スティブナイトインクォーツ

完全さや復活、忍耐力を象徴する石

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スティブナイトインクォーツ

スティブナイトインクォーツ パワーストーン意味・効果

スティブナイトインクォーツ画像

スティブナイトインクォーツは、スティブナイトと呼ばれる黒色の金属の結晶を内包した水晶です。非常に強いエネルギーを秘めており、完全さや復活、忍耐力を象徴する石といわれています。

その凛とした美しさはたゆむことなく、一直線に突き進むストイックさをイメージさせます。自分にはもう無理だと気持ちが負けてしまった時、あるいは途中で挫折してしまった時にも、精神力を強くして、どんな障害にもチャレンジできる力を与えてくれるとされています。

スティブナイトインクォーツを持つことで、自分の本当の使命を感じることができ、たとえ困難な道でも目標に向かって、ひたむきに突き進めるようサポートしてくれるでしょう。

さらに、スティブナイトインクォーツには、向上心やモチベーションを高める働きがあるので、仕事を効率的にこなし、周囲からの評価を得られる効果も期待できます。自分のしたいことが分からない、仕事がうまくいかないなどの悩みがある人はお守りとして持つと良いとされています。

また、数あるパワーストーンの中でも、水晶はあらゆるものを浄化する作用が強いといわれています。そのため、古来より神聖な儀式に用いられてきました。スティブナイトインクォーツも例外ではなく、強力な保護効果があるとされています。

持ち主に影響するマイナスのエネルギーを遠ざけ、悪縁からしっかりと守ってくれるでしょう。また自分にとって、プラスにならないネガティブな考えや感情を抑える効果も期待できます。完全さや復活、忍耐力を象徴する石

スティブナイトインクォーツ 石物語・伝説・言いつたえ

スティブナイトインクォーツに入っているスティブナイトは、アンチモンを含む鉱物の一種です。昔から工業用として幅広く使われており、通常は塊で採掘されます。日本でも江戸時代から明治までは盛んに採掘されており、愛知県津具鉱山、愛媛県市ノ川鉱山、山口県鹿野鉱山などが主な産地でした。

また、スティブナイトは「美結晶」といわれるほど、非常に美しいのが大きな特徴です。特に日本のスティブナイトは状態がとてもよいことで知られていました。時には、1メートルを越える大きなものも採掘されたため、スティブナイトの産出国として日本が1番だといわれた時期もあったほどです。

国内ではもう採掘は行われていませんが、愛媛県の市ノ川鉱山で採れたスティブナイトが、上野の国立科学博物館を初め、世界中の博物館に展示されています。現在、スティブナイトを産出しているのは一部の国のみで、その採掘量も減少している傾向にあるため、希少価値が高まってきています。

スティブナイトの成分は、アンチモン鉱物の一種となる硫化アンチモンです。そのため、人体にとって有害な物質になります。毒性があるので、口に含むと危険ですが、触ったり、持ったりしたくらいではあまり影響はないとされています。しかし、後から念のために手を洗った方がよいでしょう。

そのことから、パワーストーンとして使うのは危険に思えますが、水晶に覆われている状態のスティブナイトインクォーツなら、特に害はありません。スティブナイト自体のパワーや効果は変わらないので、スティブナイトインクォーツをお守りとして肌身離さず持ち歩くと良いとされています。

スティブナイトインクォーツのヒーリング効果

○精神力を強化させる
○脳を活性化させる
○協調性をサポートし、対人関係を円滑にする
○目標を達成させる
○潜在能力を引き出す
○創造力や独創力を高める
○心の乱れを制御する
○強い保護力を発揮

スティブナイトインクォーツの色/カラー

水晶部分は透明、内包されているスティブナイトは鉛灰色~黒色でシルバーの光沢。結晶の形や光沢の美しさによってグレードが評価されます。

スティブナイトインクォーツの浄化・お手入れ

スティブナイトインクォーツは月光や太陽光、クラスター、セージによる浄化を行うと良いとされています。普通に取り扱っているのであれば、特別なお手入れは必要ないでしょう。手に持ったり、身に着けたりした後は柔らかい布などで汚れを優しく拭き取って、小箱などに保管してください。

スティブナイトインクォーツの主要原産地

中国の湖南省、広西チワン族自治区が主な産地で、ほかにはタイ、イタリア、ルーマニアなど、限られた産地で採掘されています。

鉱物学

スティブナイトインクォーツに内包されるスティブナイトはレアメタルである「アンチモン」を含んでいます。もともとは工業に使用するためにスティブナイトの塊が採掘されていました。

このような水晶にスティブナイトが内包されたものは、ある特定の産地でしか採れないため、内包物がある水晶の中でもスティブナイトインクォーツは希少な部類に入るといえるでしょう。

スティブナイトインクォーツの選び方は、水晶の透明度、そして結晶の入り方がポイントです。水晶に曇りがなく、結晶も大きすぎないものほど品質が高いとされています。

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鉱物学データ

英名
Stibnite in quartz
和名
輝安鉱(きあんこう)入り水晶
組成
Sb2S3
水晶部分は透明、鉛灰色~黒色、シルバーの光沢
結晶系
六方晶系
硬度
2
比重
4.6

フォールスネーム

水晶に内包されているスティブナイトの名で呼ばれることがあります。

そっくりさん

同じインクルージョン(内包)系の水晶であるグラファイトインクォーツ

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